16万社の顧客と1700人の営業による販売中心の事業連携が強みのディップ(AI.Accelerator)の特徴・投資先実績・投資判断のフローを解説します。
ディップ(AI.Accelerator)の概要
ディップ(AI.Accelerator)の組織体制
メイン投資担当1名、サブ担当5名体制です。メイン担当の進藤はAIアクセラの担当でもあります。
進藤 圭
ディップ株式会社 執行役員 次世代事業準備室/dip AI.Lab室長
株式会社GAUSS取締役、株式会社JollyGood取締役
早稲田大学を7年かけ卒業後、ディップに新卒入社。営業職、ディレクター職を経て、開始後3年で15億円の売上に成長した看護師人材紹介「ナースではたらこ」事業化をはじめとし、40件以上のサービス企画に参加。直近では「FAST RPA コボット」を提供するAI/RPA事業がある。
現在は新規事業責任者、「聖地巡礼マップ」、人工知能ニュース「AINOW」、スタートアップニュース「StartUpTimes」チームを担当。
アクセラレーターでは「AI.Accelarator」「HR-HackFund」「Gakucelerator」「受託アクセラレーター」を運営、Google for Startups Accelerator mentor、NEDOカタライザー、「ASAC」青山スタートアップアクセラメンター、「OIH」大阪イノベーションハブメンター、「kansAI0.6」関西AIアクセラレーターメンター。
また投資担当として年間15社程度の投資を担当。投資先はhachidori、GAUSS、JOLLYGOOD、Marketing-Robotics、Apparray、キャスター、コグニティ、Amplified.ai、Tsunagu.ai、Foxsy、Oceans、Tutorial、Lightblue Technology、ウリドキネット、Trunk、MILIZE、ポリグロッツ、アントワークス、ブレイブソフトなど。文科系な活動ではTBSラジオ「好奇心家族」ニュース解説者、「いちばんやさしいRPAの教本」を出版。
ディップ(AI.Accelerator)の投資判断のフロー
審査プロセス
審査プロセスは以下のフローになります。
STEP①:担当者面談
STEP②:役員面談
STEP③:投資委員会
STEP④:創業者との面談
STEP⑤:DD
STEP⑥:役員会
上記のフローを経て、投資決定という流れです。審査開始から投資実行まで、理論上の最短期間は2ヶ月程度、平均すると3か月で投資意思決定をします。
審査に必要な書類
審査プロセスSTEP⑤のDDまではピッチデックと簡易PLのみで結構です。DD以降は以下の書類も必要となります。
経営陣経歴
過去の決算書
直近月次試算表
定款収支計画
その他にも会社のステージ・業種によって必要な書類の提出が求められる場合があります。
投資判断における審査ポイント
重視する点は以下です。
ディップが投資することで成長する支援ができるかを重視しています。
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ディップ(AI.Accelerator)の投資先
以下、ディップ社が運営するAI.Acceleratorの採択企業一覧になります(投資先以外も含まれます)。
代表的な投資先企業:GAUSS
画像出典元:会社PR TIMES
【事業概要】競馬予想のSIVAエンジンを複数の新聞社に提供したり、アパレルにECの画像作成のGrapicエンジンを提供するAIエンジン事業、AI開発を最初から運用までオールインワンで支援する基盤プラットフォームを提供するGFP事業があります。
【資金調達の近況】資金調達総額は非公開。参考URLは以下。
AIスタートアップ「GAUSS」シリーズBラウンドの調達を実施
【会社HP】GAUSS ホームページ
代表的な投資先企業:JOLLYGOOD
画像出典元:JOLLYGOOD ホームページ
【事業概要】VRを作るプロ向けのVRツールのGuruVR Media Proや、研修VRのGuru Job VR、販促VRのGuruVR TO GO、発達障害支援機関向けSST VRのemou、介護研修VRサービスのケアブル、フィットネス × 観光VRソリューションGuru Chari VR、など法人向けVRエンジンを各事業ドメインで提供しています。
【資金調達の近況】医療VR・介護福祉VRのジョリーグッド 総額6.5億円調達でシリーズBクローズ、累計調達額は11.5億円に。
【会社HP】JOLLYGOOD ホームページ
代表的な投資先企業:hachidori
画像出典元:hachidori ホームページ
【事業概要】すでに7000を超えるチャットボットが作成されているチャットボット開発プラットフォームhachidori、チャット・シフト管理アプリCAST、短期アルバイトサービスCASTJOBを提供しています。
【資金調達の近況】ディップがチャットボットツールのhachidoriに約8.2億円の資本参加
【会社HP】hachidori ホームページ
その他投資先企業
MarketingRobo(営業ロボット「マーケロボ」と採用ロボット「リクロボ」の開発、運用代行/カスタマーサクセス)
Apparray(“マルチリンガルになれる時代を創る“ために、“真に習得できるAI英会話"《Speak Buddy》を提供)
Caster(あなたの時間を作るオンラインアシスタント/オンライン秘書を提供)
Amplified.ai(発明者/弁理士/知財部のためのAI搭載の特許調査プラットフォーム)
Tsunagu.AI(デザイン済みの画像を元に、フロントエンド開発を自動でコーディングを行うAIサービス)
Tutorial(ブラウザだけではじめられるクライドネイティブなRPAツール「RoboticCrowd」)
Lightblue Tech(東京大学のメンバーを中心に設立された、最先端技術を活用し社会課題を解決するAIスタートアップ)
Uridoki.net(一括査定で価格がすぐに分かり、最高額で売ることが出来る、かんたんにモノが売れるサービス)
POLYGLOTS(英語ニュースで英語学習。140万人が使う2年連続シェアNo.1、ユーザ満足度No.1の英語学習アプリ)
TRUNK(オンライン学習とリアルでの勉強会でスキルアップから就職支援まで全て無料でサポート)
Antworks(AIを活用した世界初の業務自動化プラットフォーム「ANTstein™」を開発・運用)
Bravesoft(イベントアプリeventosを運営。アプリ開発ではボケて、TVer、東京ゲームショウ,首相官邸アプリなど)
N2i(東京・名古屋を拠点に、人工知能システムの開発・HRTechソリューションを提供)
まとめ
ディップ(AI.Accelerator)の特徴は、16万社の顧客と1700人の営業による販売中心の事業連携です。スタートアップへの営業支援、事業連携も積極的に行っております。興味のある方はぜひご連絡してみてください。
※概要欄に連絡先を記載しております。
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画像出典元:unsplash