プロファーム出身メンバー陣による、徹底的なハンズオンが強みのAngel Bridgeの特徴・投資先実績・投資判断のフローを解説します。
投資テーマや投資スタイル、組織体制などを独自取材しました!
(作成:StartupList編集部 最終更新:2022/3/25)
Angel Bridgeの概要
Angel Bridgeの組織体制
パートナー2名、アソシエイト2名、ファンドアドミ1名、その他インターンにて運営をしています。
河西佑太郎 代表パートナー
東京大学大学院農学系研究科修士修了(遺伝子工学)。シカゴ大学MBA。ゴールドマン・サックス証券投資銀行部門でのM&Aアドバイザリー業務/IPO支援、ベインキャピタルやユニゾンキャピタルでの成長企業投資/ハンズオン支援を経て、2015年Angel Bridge を設立。
林正栄 パートナー
慶應義塾大学経済学部卒。ノースウエスタン大学Kellogg MBA。伊藤忠商事株式会社での日本/欧州/米国における金属販売及び合弁製造事業会社設立、1部上場企業取締役勤務、バイアウトファンド副社長、経営コンサルティング会社の創業、エンジェル投資家等を経て、2015年にAngel Bridge株式会社を設立。
八尾凌介 シニアアソシエイト
東京大学大学院工学系研究科修士修了。McKinsey & Companyでの多岐にわたる業界のクライアントに対する戦略策定・実行支援を経て、2020年にAngel Bridge 入社。
小林智裕 シニアアソシエイト 東京大学大学院情報理工学系研究科修士修了。McKinsey & Companyでは、幅広い業界のクライアントに対して全社・新規事業の戦略策定~実行支援、オペレーション改善、M&A支援を行う。2021年からVC業界に携わり、2022年にAngel Bridge 入社。
三好洋史 アソシエイト
慶應義塾大学経済学部卒。西日本旅客鉄道株式会社での新規事業開発、JR西日本イノベーションズ(JR西日本CVC)でのベンチャー投資、Bain & Companyでの多岐にわたる業界のクライアントに対する戦略策定・実行支援を経て、2021年にAngel Bridge 入社。
Angel Bridgeの投資判断のフロー
意思決定プロセス
意思決定プロセスは以下のフローになります。
STEP①:初回面談
STEP②:社内会議
STEP③:投資委員会
意思決定スピードは、1〜1.5ヶ月程度で案件に応じて対応します。
初回面談に必要な書類
以下の書類が必要です。
ピッチ資料(事業概要・計画を含む)
その他、検討状況に応じて書類の提出を求めます。
投資判断における審査ポイント
重視する点は以下です。
マーケット
解決したいペインの深さと市場の大きさ
事業
ペインやPMFに向けたアプローチ方法・ 市場におけるポジショニング・事業領域の拡張性
経営チーム
志の高さ(社会変革への強い思い)・経営チームの結束力の強さ・やり切りり力や推進力、巻き込み力や粘り強さなど
マッチしにくい/相性の良くない会社や起業家
ペインが浅くて、市場規模が大きくない場合や、株式上場を目指していない場合は、投資しにくいとのことでした。
エンジェル投資家の探し方については下記にまとめましたので、興味がある場合はご一読ください。
関連記事:エンジェル投資家とは?出資の受け方、知っておくべき裏の顔 関連記事:エンジェル投資家とマッチングするには?おすすめ方法4選と落とし穴
メガベンチャー創出に向けたハンズオン支援
Angel Bridgeでは、多角度からスタートアップ企業へのハンズオン支援を行っています。
組織(ヒト)
経営人材の紹介
ー 組織における重要ポジションを独自のネットワークを活用して幅広くご紹介します。事業ステージに応じて必要な人材像のディスカッション、候補人材のソーシング、初回スクリーニングまで行います
評価報酬体系の設計
ー 企業の目指す方向性と従業員インセンティブのアライメントは組織設計において欠かせない重要な要素です。これまでの経験に基づき経営観点から支援を行います
ストックオプションの設計
ー いつ、だれに、どの形式でストックオプションを渡すことがそのベンチャーにとって最適であるかを経営陣と共に議論していきます
事業(モノ)
創業期の課題解決支援
ー これまでの投資案件での実績や、プロファームでの各種支援経験に基づき、課題特定から解決までしっかり時間をかけて伴走します
戦略策定に向けた壁打ち
ー 月次の定例会をベースとして起業家と密にコミュニケーションを取りながら必要に応じて戦略策定の壁打ちを行います
顧客先の紹介
ー Angel Bridgeが持つ広範で深いネットワークを最大限活用し、事業パートナーや営業先を多様な業界においてご紹介します
ファイナンス(カネ)
資本政策の策定
ー 最適な資金調達のタイミングやその際のバリュエーションと調達金額、IPOを見据えた各ラウンドで目指すべき株主構成を起業家と共に策定します
資金調達支援
ー Angel Bridgeは投資実行以降の資金調達ラウンドを強力に支援し、他VC や事業会社から大型の資金調達を実施しています。資金調達資料の作成、実際の投資家へのお声がけまで含めた包括的な支援を行います
IPO支援
ー 監査法人決定、主幹事証券会社決定のプロセスやIPOに向けた経営体制構築を伴走します。IPO時にはエクイティストーリー構築の支援を行います
経営のPDCAサイクル
継続的な改善の仕組み化
ー 取締役会を起点に株主も巻き込んだ年 12 回の大きな PDCA サイクルを回す体制の構築を支援します
目標達成度の可視化
ー 会社の羅針盤となるKPIの設計や見える化と、組織としての運営体制を経営陣と共に作り上げていきます
Angel Bridgeの投資先
これまでに23社のスタートアップに投資しています。(2022/03/18現在)
代表的な投資先企業:株式会社ミツモア
画像出典元:会社HP https://meetsmore.com/
【事業概要】事業者と依頼者をマッチングする地域版クラウドソーシングサービス「ミツモア」の運営。
【会社HP】https://meetsmore.com/
【投資への経緯】代表の石川さんをリーダーとしたマネジメントチームが非常に魅力的で、泥臭くやり切るパッションに感銘を受けました。ビジネスモデル面においても、プラットフォームビジネスとして、ネットワークエフェクトを利かせながら「ミツモア」というブランドで、全ての見積もり市場を取りに行こうとするような、大きな市場にチャレンジしている姿勢が決め手となりました。
代表的な投資先企業:株式会社Fivot
画像出典元:会社HP https://flex-capital.jp/
【事業概要】売上⾼の増減に応じて毎月の⽀払額が変動するRBF(Revenue Based Financing、売上連動型ファイナンス)の法人向け融資事業を展開
【会社HP】https://flex-capital.jp/
【投資への経緯】CEOの安部さんとCFOの佐保さんが、メリルリンチ(現バンク・オブ・アメリカ)の投資銀行部門で培った金融の知見を活かして、新しい金融サービスを日本から作っていきたいとする志の高さやコミットメントの強さが心に響きました。
また、Fivot社も取り組む「RBF」は、融資を受けにくいベンチャー企業などでも利用可能なものでアメリカでも先行事例があることから、今後金融商品としても日本で定着するのではないかと判断して投資しました。
代表的な投資先企業:Heartseed株式会社
画像出典元:会社HP https://heartseed.jp/
【事業概要】iPS細胞から高純度の心室心筋細胞を作製し、独自開発した移植デバイスを用いて患者の心臓に移植する、重症心不全の抜本的治療法(HS-001)をはじめ、心筋再生医療の普及に必要な技術を開発。
【会社HP】https://heartseed.jp/
【投資への経緯】心筋再生医療のトップ研究者である福田教授(慶應義塾大学医学部)が、実用化に向けた最終段階としてHeartseedを立ち上げられたという創業の背景から、強い信念やコミットメントを感じました。重症心不全患者に対して根本的な治療を提供しようという使命感・社会的意義への共感と、革新的な治療の確立によってグローバル展開も見据えられるというマーケットの大きさが他に類をみないと感じ、投資しました。
まとめ
Angel Bridgeの特徴は、世界トップクラスのプロフェッショナルメンバーによる投資とハンズオン支援です。大学発ベンチャーや、DeepTech・インターネット領域に積極的に投資を行い、シード段階から大きめな金額での投資実績があることも魅力です。興味のある方はぜひご連絡してみてください。
※概要欄に連絡先を記載しております。
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画像出典元:unsplash