本記事ではCVCを紹介します。CVCの主な投資基準としては、投資先事業とのシナジー効果があるか、業務的な提携を含め当社サービスの拡充が見込めるかといったシナジーを意識する会社が多いです。
事業会社系CVC
コロプラネクスト
設立 | 2015年2月10日 |
ファンド規模 | 150億円 |
ファンドの特徴 | エンターテインメントバックグラウンドの知見(UIUX・マーケティング等) ・海外市場に対する知見、海外VCとの繋がり ・上場市場に対する知見 |
投資ラウンド | Seed・Pre-SeriesA・SeriesA・SeriesB以降・Pre-IPO |
バリュエーションレンジ | 1億円~50億円 |
投資金額 | 5億円まで |
リード投資 | 案件によってはリード投資もする |
海外投資 | 積極的に投資をする |
タイプ | VC |
投資スタイル | ハンズイフ |
投資テーマ | IT領域全般、XR、U-30起業家 |
地域性 | 日本、韓国、ASEAN、北米 |
その他 |
起業初心者からの相談歓迎 学生起業家・若手起業家からの相談歓迎 研究者からの相談歓迎 社会人からの相談歓迎 スタートアップへの転職相談歓迎 フォロー投資に積極的 |
会社HP | https://www.coloplnext.co.jp/ |
連絡先 | 中島さん |
6名の常勤投資担当者で構成されています。起業経験者、インキュベーション施設運営経験者、政府系組織出身者など多彩なバックグラウンドを持ったメンバーがサポートします。
代表的な投資先は全世界1,030万のクラウドソーシング翻訳プラットフォームを運営するFlitto.Inc、タイミーが挙げられます。
エンターテインメントバックグラウンド・海外市場に対する知見、海外VCとの繋がり ・上場市場に対する知見が特徴です。海外スタートアップへの投資も積極的に行っており、海外市場に対する知見も充実しています。
関連記事:コロプラネクストの特徴・評判・投資先実績を独自取材
三菱UFJキャピタル
設立 | 1974年 |
ファンド規模 |
基幹ファンド150億円 ライフサイエンスファンド100億円 |
ファンドの特徴 | 専門性に秀でた事業戦略パートナー、大企業との事業連携のサポートチームなど、専門領域のプロフェッショナルが、事業戦略・資本提携・業務提携のご提案を行います。 |
投資ラウンド | Seed・Pre-SeriesA・SeriesA・SeriesB以降・Pre-IPO |
バリュエーションレンジ | 非公開 |
投資金額 | 非公開 |
リード投資 | 案件によってはリード投資もする |
海外投資 | 案件によっては投資もする |
タイプ | VC |
投資スタイル | ハンズイフ |
投資テーマ | スタートアップ全般(ライフサイエンス(創薬・医療機器)は別ファンドあり) |
地域性 | 全国(東京、名古屋、大阪の3拠点体制) |
その他 |
起業初心者からの相談歓迎 学生起業家・若手起業家からの相談歓迎 研究者からの相談歓迎 社会人からの相談歓迎 フォロー投資に積極的 営業ネットワーク提供 |
会社HP | https://www.mucap.co.jp/ |
連絡先 | 田口さん・山本さん |
モノづくり・生活関連の分野から、AI・IoT・Tech・Fintech・SaaS・ライフサイエンス等の先端領域まで、特定の業種に偏ることなく、次世代の成長産業を支える投資を精力的におこなっています。
こうした活動に欠かせないのが“ワンチーム”によるサポート体制です。ベンチャー企業と苦楽を共にするキャピタリスト(投資第一本部、投資第二本部)、専門性に秀でた事業戦略パートナー、大企業との事業連携をサポートする部隊(戦略開発部)が一体となり、チームとしてベンチャー企業のバリューアップに取り組んでいます。
代表的な投資先は冷凍パンの定期お届け便を提供するパンフォーユー、見積もりプラットフォームを運営する株式会社ミツモアです。
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セブン銀行
設立 | 2001年4月10日 |
所在地 | 東京都千代田区 |
ファンド規模 | 本体のバランスシートに基づき出資 |
ファンドの特徴 |
社会インフラの一つとなっているATMプラットフォーム事業を筆頭に、国内外、個人法人問わず事業を多角展開しており、それらの事業とのシナジー効果の発揮を見込める場合において出資を検討する。 具体的な投資領域例は、「ATMサービス」、「リテールならびに法人向け金融サービス」、「就労外国人向けサービス」、「セキュリティ・データビジネス」「BPO」など。 |
投資ラウンド | Seed, pre-SeriesA, SeriesA, SeriesB以降, Pre‐IPO |
バリュエーションレンジ | 5,000万~100億円以上 |
投資金額 | 1,000万~10億円以上 |
リード投資 | 案件によってはリード投資もする |
海外投資 | 案件によっては海外投資もする |
タイプ | CVC、直接投資 |
投資スタイル | ハンズイフ |
投資テーマ |
セブン銀行との事業シナジーがあることを前提に投資 具体的には、ATMに関わる以下のような事業 ・コンビニらしい金融サービス ・セキュリティ ・日本に住んでいる就労外国人向けサービス ・スモール法人向け金融サービス |
地域性 | 全国 |
その他 |
起業初心者からの相談歓迎 学生起業家・若手起業家からの相談歓迎 社会人からの相談歓迎 |
会社HP | https://www.sevenbank.co.jp/ |
連絡先 | 西井さん |
2016年から本格的にスタートアップ企業への投資や資本業務提携などの活動を開始しました。「何か新しいモノをスピード感を持って実現するには、スタートアップの力を借りる必要があるのではないか」という考えでスタートアップ企業と向き合っています。
投資判断における審査ポイントは
・当社事業にシナジー効果を発揮できるか
・当社戦略上の意義あるケースか
・業務的な提携を含め当社サービスの拡充、効率化が見込めるか
という点になっております。
代表的な投資先として、個人向け決済サービスのバンドルカードを提供するKanmu、タイミーが挙げられます。
関連記事:セブン銀行の特徴・評判・投資先実績・投資判断のフローを独自取材
三井住友海上キャピタル
設立 | 1990年12月 |
所在地 | 東京都千代田区 |
ファンド規模 | 508億円(運営中ファンド・2021年12月末現在) |
ファンドの特徴 | 投資後の企業価値向上に注力し、三井住友海上グループを始めとする当社リソースを活かした投資先支援を行う
|
投資ラウンド | Seed以降すべてのラウンドに対応 (マイルストーンを共有した上で、積極的に追加投資を行うスタイル) |
バリュエーションレンジ | 案件に応じて柔軟に対応 |
投資金額 | 初回投資500万〜5億円(原則)案件に応じて柔軟に対応 |
リード投資 | 案件に応じてリード投資を行う |
海外投資 | アメリカ・インド・イスラエル等のスタートアップに投資実績あり |
タイプ | VC |
投資スタイル |
ハンズイフ (投資先の要望に応じて必要な内容をサポート) |
支援内容 |
・三井住友海上グループ各社との連携機会の提供 ・三井住友海上グループの取引先とのビジネスマッチング ・投資先に必要な人財の紹介 |
投資テーマ |
IT系を中心に幅広く投資し、具体的には、AI、Webサービス、ヘルスケア、フードテックへの投資が多い |
地域性 | ー |
その他 |
・若手起業家への投資を積極推進 ・成長段階に合わせて累積投資実績あり ・シード・アーリーステージへの投資実績あり |
会社HP | https://www.msivc.co.jp/ |
連絡先 | 白松さん・細谷さん |
審査のポイントとして、
・独自性 (オリジナリティがあるかどうか)
・革新性 (新しさがあるかどうか)
・先見性 (将来的な需要やマーケットがあるかどうか)
・三井住友海上キャピタルと共有したマイルストンを達成できるか
が挙げられます。
代表的な投資先として、AIシステム開発を行うArithmer株式会社、ロッカーの予約から開閉までをスマートフォンで行えるスマートコインロッカー「SPACER(スペースアール)」の開発が挙げられます。
関連記事:三井住友海上キャピタルの特徴・評判・投資先実績を独自取材
GMO VenturePartners
設立 | 2005年9月28日 |
ファンド規模 | 170億円 |
ファンドの特徴 | 現在時価総額1,000億円を超える有望スタートアップに、早期から数多く投資・支援する中で蓄積した経営支援の経験値・ノウハウ |
投資ラウンド | Seed, Pre-SeriesA, SeriesA, SeriesB以降, Pre-IPO |
バリュエーションレンジ | 上限・下限共になし |
投資金額 | ~10億円 |
リード投資 | 案件によってはリード投資もする |
海外投資 | 案件によっては投資もする |
タイプ | CVC |
投資スタイル | ハンズイフ |
投資テーマ | IT領域全般 近年はFintech関連に注力 |
地域性 | - |
その他 |
起業初心者からの相談歓迎 学生起業家・若手起業家からの相談歓迎 研究者からの相談歓迎 社会人からの相談歓迎 スタートアップへの転職相談歓迎 フォロー投資に積極的 |
会社HP | https://gmo-vp.com/ |
連絡先 | 宮坂さん、鵜野さん、川野さん |
代表的な投資先として、NewsPicksや企業・産業分析を行う人向けの情報プラットフォーム「SPEEDA」を運営する株式会社ユーザベース、Chatwork株式会社が挙げられます。
投資判断における審査ポイントについては、
・マーケット
・経営陣
・ビジネスモデル
の上記3点について、個別の内容と全体のバランス、長期的に成長・拡張し続けられるかを見ています。その他は事業とフェーズに応じて総合的に判断しています。
関連記事:GMO VenturePartnersの特徴・投資先実績・投資判断のフローを徹底解説
SAPジャパン
設立 | 1992年10月16日 |
ファンド規模 | 非公開 |
ファンドの特徴 | EPRを初めとしたSAP全製品と補完できる技術/サービスを持つ会社が対象。他都市のSAP.iOとの連携によるグローバル展開の支援が強み。 |
投資ラウンド | Seed・Pre-SeriesA・SeriesA・SeriesB以降 |
バリュエーションレンジ | 非公開 |
投資金額 | 非公開 |
リード投資 | 案件によってはリード投資もする |
海外投資 | 積極的に投資をする |
タイプ | CVC |
投資スタイル | ハンズオン |
投資テーマ | B2B Technology全般 |
地域性 | ー |
その他 |
PR支援が充実 営業ネットワーク提供 SAP製品とのインテグレーション支援、他SAP.iO拠点との連携によるグローバル展開支援 |
会社HP | https://sap.io/foundry-tokyo/ |
連絡先 | 三木さん |
SAP.iO Foundryは、SAPがグローバルで展開するスタートアップ向けプログラム「SAP.iO」 ( https://sap.io/ )の取組みの1つです。東京では、日本の産業界の変革ニーズとの接点を提供しスタートアップとの共創を促進する“実践型”アクセラレータープログラムとして2019年に開始し、初回のコホートプログラムを終了しました。
アクセラレータープログラムでは、B2B向け事業戦略に寄与するノウハウの共有やSAPエンタープライズ顧客への共同アプローチを行います。
代表的な投資先として、倉庫業務に対する自律走行型ロボットおよびAI物流ソフトウェアの提供を行うGROUND、クラウドベースの物流情報プラットフォーム「MOVO(ムーボ)」の提供を行うHacobuが挙げられます。
まとめ
CVCの中でも得意な領域や支援方法が異なります。 CVCのリソースを十分に活用できそうか、求める支援プランがあるか、探してみてください。
エンジェル投資やVCの探し方については下記にまとめましたので、興味がある場合はご一読ください。
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画像出典元:O-DAN