【2026年版】CVC一覧!判断基準やアクセラレータープログラムも紹介

【2026年版】CVC一覧!判断基準やアクセラレータープログラムも紹介

VC
2026.01.16

プロトスター株式会社 代表取締役の前川英麿です。本記事では、2026年最新版としてCVC(コーポレート・ベンチャー・キャピタル)をご紹介します。

 

私自身、プロトスターとしてテレビ東京コミュニケーションズから出資を受けており、CVCとの資本業務提携がもたらす事業成長のインパクトや、実際の連携のリアルを肌で感じてきました。

 

2026年現在、スタートアップと大企業の連携(オープンイノベーション)は「ブーム」を超えて「当たり前の経営戦略」として定着しています。しかし、CVCにはそれぞれ明確な「色」があり、選び方を間違えるとシナジーが生まれないこともあります。

 

本記事では、主要なCVCの投資方針や特徴を整理し、起業家の皆様が「自社に合うパートナー」を見つけるための判断材料を提供します。

 

CVC(コーポレート・ベンチャー・キャピタル)とは?

CVCの主な投資基準は、純粋なリターン(キャピタルゲイン)だけでなく、「投資先事業とのシナジー効果があるか」が最重要視されます。

 

  • 業務提携の可能性: 自社のアセットを使ってスタートアップを伸ばせるか

  • 本業の強化: スタートアップの技術で自社サービスが拡充されるか

 

これらが審査の大きなポイントとなります。以下、代表的な事業会社系CVCを紹介します。

 

事業会社系CVC

Z Venture Capital

2025年に新ファンド設立。AI・コマース領域の覇者

LINEヤフーグループのCVC。2025年上半期に300億円規模の「ZVC2号ファンド」を新たに設立し、半年で約20件という猛烈なスピードで投資を実行しました。

強み LINE・PayPay・Yahoo! JAPANという国内最大級のユーザー接点へのアクセス
注力領域 AI、メディア、コマース、Fintech、宇宙(ディープテック)
特徴 日・米・韓の3拠点体制で、グローバル展開も支援。生成AI領域への投資判断が非常に速い。
ここがポイント 圧倒的なリーチ力を活かした「社会実装」のスピード感は国内随一です。

 

KDDI Open Innovation Fund

8年連続「スタートアップが選ぶ大企業No.1」。支援の厚さが別格

2025年4月に5号ファンド(KOIF V)を設立し、AI・DeepTech支援をさらに加速させています。長年、スタートアップ支援のトップランナーとして君臨し続けています。

強み 通信インフラ、au経済圏、そして「αU」などのWeb3/メタバース基盤
注力領域 AI、DeepTech、エンタメ、Web3
特徴 ハンズオン支援部隊が強力で、KDDI本体との事業共創(ビジネスマッチング)の実績数が桁違い。
ここがポイント 「ただの出資」で終わらせず、KDDIの営業部隊が自社サービスを売ってくれるレベルの協業が期待できます。

 

セブン銀行

設立 2001年4月10日
所在地 東京都千代田区
ファンド規模 本体のバランスシートに基づき出資
ファンドの特徴

社会インフラの一つとなっているATMプラットフォーム事業を筆頭に、国内外、個人法人問わず事業を多角展開しており、それらの事業とのシナジー効果の発揮を見込める場合において出資を検討する。

具体的な投資領域例は、「ATMサービス」、「リテールならびに法人向け金融サービス」、「就労外国人向けサービス」、「セキュリティ・データビジネス」「BPO」など。

投資ラウンド Seed, pre-SeriesA, SeriesA, SeriesB以降, Pre‐IPO
バリュエーションレンジ 5,000万~100億円以上
投資金額 1,000万~10億円以上
リード投資 案件によってはリード投資もする
海外投資 案件によっては海外投資もする
タイプ CVC、直接投資
投資スタイル ハンズイフ
投資テーマ

セブン銀行との事業シナジーがあることを前提に投資

具体的には、ATMに関わる以下のような事業

・コンビニらしい金融サービス

・セキュリティ

・日本に住んでいる就労外国人向けサービス

・スモール法人向け金融サービス

地域性 全国
その他

起業初心者からの相談歓迎

学生起業家・若手起業家からの相談歓迎

社会人からの相談歓迎

会社HP https://www.sevenbank.co.jp/
連絡先 西井さん

2016年から本格的にスタートアップ企業への投資や資本業務提携などの活動を開始しました。「何か新しいモノをスピード感を持って実現するには、スタートアップの力を借りる必要があるのではないか」という考えでスタートアップ企業と向き合っています。

投資判断における審査ポイントは

・当社事業にシナジー効果を発揮できるか

・当社戦略上の意義あるケースか

・業務的な提携を含め当社サービスの拡充、効率化が見込めるか 

という点になっております。

代表的な投資先として、個人向け決済サービスのバンドルカードを提供するKanmu、タイミーが挙げられます。

関連記事:セブン銀行の特徴・評判・投資先実績・投資判断のフローを独自取材

三井住友海上キャピタル

設立 1990年12月
所在地 東京都千代田区
ファンド規模 508億円(運営中ファンド・2021年12月末現在)
ファンドの特徴 投資後の企業価値向上に注力し、三井住友海上グループを始めとする当社リソースを活かした投資先支援を行う

 

投資ラウンド Seed以降すべてのラウンドに対応 (マイルストーンを共有した上で、積極的に追加投資を行うスタイル)
バリュエーションレンジ 案件に応じて柔軟に対応
投資金額 初回投資500万〜5億円(原則)案件に応じて柔軟に対応
リード投資 案件に応じてリード投資を行う
海外投資 アメリカ・インド・イスラエル等のスタートアップに投資実績あり
タイプ VC
投資スタイル

ハンズイフ

(投資先の要望に応じて必要な内容をサポート)

支援内容

・三井住友海上グループ各社との連携機会の提供

・三井住友海上グループの取引先とのビジネスマッチング

・投資先に必要な人財の紹介

投資テーマ

IT系を中心に幅広く投資し、具体的には、AI、Webサービス、ヘルスケア、フードテックへの投資が多い

地域性
その他

・若手起業家への投資を積極推進

・成長段階に合わせて累積投資実績あり

・シード・アーリーステージへの投資実績あり

会社HP https://www.msivc.co.jp/
連絡先 白松さん細谷さん

審査のポイントとして、

・独自性 (オリジナリティがあるかどうか)

・革新性 (新しさがあるかどうか)

・先見性 (将来的な需要やマーケットがあるかどうか)

・三井住友海上キャピタルと共有したマイルストンを達成できるか

が挙げられます。

代表的な投資先として、AIシステム開発を行うArithmer株式会社、ロッカーの予約から開閉までをスマートフォンで行えるスマートコインロッカー「SPACER(スペースアール)」の開発が挙げられます。

関連記事:三井住友海上キャピタルの特徴・評判・投資先実績を独自取材

GMO VenturePartners

設立 2005年9月28日
ファンド規模 170億円
ファンドの特徴 現在時価総額1,000億円を超える有望スタートアップに、早期から数多く投資・支援する中で蓄積した経営支援の経験値・ノウハウ
投資ラウンド Seed, Pre-SeriesA, SeriesA, SeriesB以降, Pre-IPO
バリュエーションレンジ 上限・下限共になし
投資金額 ~10億円
リード投資 案件によってはリード投資もする
海外投資 案件によっては投資もする
タイプ CVC
投資スタイル ハンズイフ
投資テーマ IT領域全般 近年はFintech関連に注力
地域性 -
その他

起業初心者からの相談歓迎

学生起業家・若手起業家からの相談歓迎

研究者からの相談歓迎

社会人からの相談歓迎

スタートアップへの転職相談歓迎

フォロー投資に積極的

会社HP https://gmo-vp.com/
連絡先 宮坂さん鵜野さん川野さん

代表的な投資先として、NewsPicksや企業・産業分析を行う人向けの情報プラットフォーム「SPEEDA」を運営する株式会社ユーザベース、Chatwork株式会社が挙げられます。

投資判断における審査ポイントについては、

・マーケット

・経営陣

・ビジネスモデル

の上記3点について、個別の内容と全体のバランス、長期的に成長・拡張し続けられるかを見ています。その他は事業とフェーズに応じて総合的に判断しています。

関連記事:GMO VenturePartnersの特徴・投資先実績・投資判断のフローを徹底解説

SAPジャパン

設立 1992年10月16日
ファンド規模 非公開
ファンドの特徴 EPRを初めとしたSAP全製品と補完できる技術/サービスを持つ会社が対象。他都市のSAP.iOとの連携によるグローバル展開の支援が強み。
投資ラウンド Seed・Pre-SeriesA・SeriesA・SeriesB以降
バリュエーションレンジ 非公開
投資金額 非公開
リード投資 案件によってはリード投資もする
海外投資 積極的に投資をする
タイプ CVC
投資スタイル ハンズオン
投資テーマ B2B Technology全般
地域性
その他

PR支援が充実

営業ネットワーク提供

SAP製品とのインテグレーション支援、他SAP.iO拠点との連携によるグローバル展開支援

会社HP https://sap.io/foundry-tokyo/
連絡先 三木さん

SAP.iO Foundryは、SAPがグローバルで展開するスタートアップ向けプログラム「SAP.iO」 ( https://sap.io/ )の取組みの1つです。東京では、日本の産業界の変革ニーズとの接点を提供しスタートアップとの共創を促進する“実践型”アクセラレータープログラムとして2019年に開始し、初回のコホートプログラムを終了しました。

アクセラレータープログラムでは、B2B向け事業戦略に寄与するノウハウの共有やSAPエンタープライズ顧客への共同アプローチを行います。

代表的な投資先として、倉庫業務に対する自律走行型ロボットおよびAI物流ソフトウェアの提供を行うGROUND、クラウドベースの物流情報プラットフォーム「MOVO(ムーボ)」の提供を行うHacobuが挙げられます。

関連記事:SAPジャパンの特徴・評判・支援先実績を徹底解説

 

2026年、CVC選びで失敗しないためのポイント

私たちがテレビ東京コミュニケーションズ様とご一緒して感じたのは、「メディアアセットの活用」という明確な武器があったことの重要性です。

 

CVCを選ぶ際は、単にお金を出してもらうだけでなく、以下の3点を自問自答してください。

  1.  
  2. アセットの適合性 相手の持つ「顧客基盤」「技術」「ブランド」「メディア力」は、自社の今の課題を解決するものか?

  3. スピード感の一致 担当者レベルだけでなく、会社全体としてスタートアップのスピード感に合わせてくれるか?

  4. 担当者の熱量 最終的には「人」です。社内の稟議を通してでも応援してくれる担当者がいるか?

  5.  

まとめ:自社に合った投資家を効率的に見つけるには

CVCはそれぞれ得意領域や支援リソースが全く異なります。 「有名だから」という理由だけで選ばず、自社の事業シナジーを深く検討してみてください。

 

私たちプロトスターが運営する「StartupList(スタートアップリスト)」では、2026年の最新市場環境に合わせて、投資家の投資レンジや評価基準、過去の経歴から自社に合った投資家を検索可能です。

 

登録済のベンチャー企業は多数、投資家も数千名規模で登録しており、CVCの担当者と直接コンタクトを取ることができます。

 

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監修者情報

前川 英麿 さん
プロトスター株式会社 代表取締役CEO
早稲田大学政治経済学部政治学科卒業。エヌ・アイ・エフSMBCベンチャーズ株式会社(現、大和企業投資株式会社、SMBCベンチャーキャピタル株式会社)に入社し、ベンチャーキャピタルに従事。その後、常駐のターンアラウンド支援に特化したフロンティア・ターンアラウンド株式会社を経て、2015年スローガン株式会社に参画。投資事業責任者としてSlogan COENT LLPを設立し、執行役員カンパニープレジデント就任。2016年11月に挑戦者支援インフラを創るべくプロトスター株式会社を創業。テレビ東京コミュニケーションズ等からの資金調達を実施し、CVCとの連携による事業拡大を経験。起業家の「挑戦」をインフラレベルで支えることをミッションに活動中。
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